屋根に塗料を塗ることで、見栄えがよくなったり、防水性や断熱性がアップしたりする効果のある「屋根塗装」。
屋根塗装を検討するなかで、「そもそも、屋根塗装ってどんな工事が必要なの?」「屋根塗装にはどのくらいの費用がかかるの?」と、さまざまな疑問をお持ちの方も多いはず。
このページでは、屋根塗装の工程や費用相場、おすすめの色まで、屋根塗装の基本を徹底解説します。屋根塗装に関する基本知識を学んで、屋根塗装を検討するときのヒントにしましょう。
屋根塗装は、作業が順調に進めば、およそ二週間程度で工事が完了します。
二週間よりも短い期間で屋根塗装を行う業者もありますが、二週間以下で屋根塗装を完成させるとなると、ひとつひとつの工程にかけられる時間が、かなり短くなります。そのため、二週間よりも短い期間の屋根塗装は、作業が雑であったり、何かしらの作業を省いて時間を短縮している可能性があります。
屋根塗装で失敗しないためには、不自然に期間が短い業者や、工程の詳細を共有してくれない業者は避けることをおすすめします。
それでは、屋根塗装の工程にはどんなものがあるのか、どんな順番で作業を進めていくのか、詳しい内容を確認していきましょう。
屋根塗装は、作業音や塗料の匂いなどが発生するため、近隣住民に対して、多少なりとも影響があるものです。
屋根塗装を行う前には、事前に近隣住民への挨拶を行い、屋根塗装を行う旨を知らせるようにしましょう。
業者が挨拶回りをしてくれるケースもありますが、自分自身で挨拶回りを行なったほうが、周囲への印象が良くなります。
屋根塗装を行うための、足場作りをしていきます。
足場は、作業を円滑に進めるだけでなく、職人の安全を確保するうえでも、非常に重要な役割を果たすものです。
足場を設置しないことで、屋根塗装にかかる費用を削減することもあるようですが、トラブル回避のためには、足場設置を行なって作業をしてもらうようにしましょう。
屋根には、さまざまな汚れが付着しています。汚れがついたままだと塗料が綺麗に乗らないので、塗る前には屋根の洗浄作業が必要です。
高圧洗浄機でおおまかな汚れを落とし、細かい部分は、人の手を使って、ブラシなどで綺麗にしていきます。
屋根洗浄は、単純に屋根を綺麗にするだけでなく、職人の目で屋根の状態を把握することも兼ねている作業です。
屋根塗装の下準備をしっかりと終えてから、塗装作業に入ります。
塗装作業は屋根塗装のメインに当たる工程ですので、最低でも6日、工事の規模によってはそれ以上の日数がかかることも。
いちばん日数のかかる塗装作業は、細かく分けると、「下地塗り」「塗装しない部分の保護」「塗装(下塗り・中塗り・上塗りの3回)」「縁切り」の4工程に分かれています。
「縁切り」は一般に馴染みのない言葉ですが、これは屋根材の隙間に入り込んだ塗料を、カッターなどで切り取る作業です。
縁切りを行わないと、屋根の内部に雨水が溜まってしまうので、雨漏りが発生したり、屋根の劣化に繋がったります。
家主も交えて、屋根塗装の最終確認を行います。
塗り残した部分や、塗りムラがないかを確認し、必要に応じて手直しを行います。
最後に、足場を解体し、清掃などの後処理を行います。
この工程が完了すれば、屋根塗装は終了。近隣住民に屋根塗装終了のお知らせを兼ねた挨拶回りを行なっておくと丁寧です。
屋根塗装の費用は、業者によってバラつきがあります。
さらに、屋根の規模や状態、使う塗料の種類によっても金額に違いがでてくるため、10万円程度の場合もあれば100万円かかる場合もあるのです。
「安いからダメ」「高いからいい」ということはありません。まずは、複数の業者に見積もり相談をしてみましょう。
そのなかで、費用内訳や作業工程をきちんと説明してくれるか、しっかりとした対応をしてくれるかなどを見て、自分に合った業者を選んでください。
塗料にはさまざまな色があるため、どんな色を選べばいいか迷ってしまいますよね。
「黒」「茶色」「グレー」「深緑」など、住宅の外観を損なわない色が人気です。住宅によっては、ほかの色のほうが相性がいい場合もあります。
まずは、以下のポイントを踏まえたうえで、自分の好みの色を選んでいきましょう。
「外壁がグレーなので、屋根は黒」「外壁が茶色なので、屋根も茶色」といった具合で、屋根の色は、外壁と同系色を選ぶのがおすすめです。
「外壁が赤茶だから、屋根は青系!」と、個性のある配色にするもの素敵ですが、きちんとバランスを考えないと、派手になりすぎたり、違和感のある仕上がりになったりします。
屋根と外壁を同系色でまとめれば統一感が生まれ、シンプルながらも飽きのこない印象に仕上がりますよ。
屋根の面積が広くなると、外壁塗装をした際に明るい色はより明るく・暗い色はより暗く感じられるため、色選びに注意が必要です。
明るい色を選ぶ場合は、色見本のなかで理想の色よりも2トーンほど暗いものを選んだ方が◎。暗い色を選ぶ場合であれば、2トーンほど明るいものを選ぶと良いでしょう。
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