耐久性をアップする塗料、環境に優しい塗料など、さまざまな種類がある屋根塗装でいま話題の塗料について紹介します。
屋根の塗装に使われる塗料は、基本的には外壁と同じ種類が使用されています。しかし、外壁よりも紫外線や風雨などの影響を大きく受ける部分ですから、耐用年数は外壁よりも短くなります。外壁で使うものよりも、耐久性のある塗料を選ぶようにしましょう。
耐用年数 | 特徴 | |
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アクリル | 2~3年 | 屋根の塗料としては性能が低いと見られるが、最近は耐久性の強い塗料もある。 |
ウレタン | 4~6年 | つやがあって耐久性もある。種類が豊富でコストパフォーマンスがよい。 |
シリコン | 5~10年 | 防汚性、耐候性に優れている。ただし、メーカーによって性能にバラつきがある。 |
フッ素 | 8~10年 | 高価だが耐久力は極めて高い。耐用年数が20年前後の商品もある。 |
屋根塗装に使われる塗料のなかに、最近「遮熱系塗料」というタイプのものが増えています。これは、塗料に赤外線を反射する顔料が含まれているもので、とりわけ夏場には屋根面の温度を10~20℃も下げる効果があるとされています。
屋根面の温度を下げるということは、室内の温度を抑えることにもつながります。エアコンを使わなくても快適な住まいを実現するのも、遮熱系塗料を使う魅力でしょう。
とはいえ、最近の住まいは断熱性能の高い建材が使われているのが一般的。現段階で快適な室内空間を保っている戸建住宅の場合には、それほど効果を感じられないかもしれません。夏場の室内環境を思い起こしながら、必要か否かを判断するとよいでしょう。
屋根塗装を行う際、外壁と同様に高圧洗浄を施し、汚れをきれいに落としてから塗装をします。この高圧洗浄をする際、スレート屋根のように人体に有害なアスベストが含まれている屋根材の家は注意が必要です。高圧洗浄によってアスベストが飛散する可能性があるからです。
こうした屋根に対応する塗料が、最近市場に出てきています。例えば、アステックペイントが販売している屋根塗料には、高圧洗浄をしなくても塗装ができる商品があります。
この塗料には、塗膜の伸縮が柔軟でしかも優れた浸透力がありアスベストを抑え込む(接着する)といった特性があるためです。
しかも長期にわたり接着し続けますし、将来、解体する時にもアスベストの飛散を極力防ぐことにもつながります。スレート屋根の住まいの方は、人にも環境にも優しいこうした塗料を検討されてみてはいかがでしょうか。
保証年数:最長10年、1年点検
保証年数:最長15年
保証年数:最長5年